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久しぶりに少々堅い話題となります。

先月、鳩山法務大臣は3人の死刑を執行しました。
その中の一人、M死刑囚ですが…一部報道等で「精神病の治療をずっと行われてきた」「責任能力の問題で、弁護士が再審手続きを準備していた」と報じられていましたが…

この情報が本当に正しいかは不明なのですが、M死刑囚は「解離性同一性障害(いわゆる多重人格)」と診断されていたとの情報もあります。

さて、ここでもし本当にM死刑囚が解離性同一性障害だと仮定した場合、死刑と言う刑罰が本当に有用だったのか、もしくはその責任能力についてもかなりの疑問があると私は素人ながらに考えるのです。


既に10年以上昔なのですが、24人のビリー・ミリガンビリー・ミリガンと23の棺という書籍を読んだのですが(この書籍はドキュメンタリーです…)この中で、主人公であるビリーは実に24人という多数の人格が交互に入れ替わり立ち代り表面に出現します。



実はこの書籍の中で述べられている部分なのですが、交互に出現する人格のすべてが連絡を取り合い、またお互いを制御できる訳でもありません。
各人格は、それぞれの役割があり、状況によって出現し、交代し、そして中には強力に押し込められているにもかかわらず出現して犯罪を犯し、また何らかの苦痛に耐えるためだけに存在する人格すら存在します。



さて、M死刑囚の場合、仮にこのような病気だったとしたらどうでしょう…





解離性同一性障害の場合、様々な人格が存在し、出現と交代を繰り返しますので、仮に死刑と云う刑罰が決まったとしても、その全部の人格が死刑という刑罰を理解する事は困難なのではないでしょうか?
このあたりが非常に私個人は疑問なんです(もちろん他に具体的な事例を存じませんので、余計にそう思うのですが)

仮に、この中の人格の一つが、何らかの情報を持っていたとしても、人格同士の連絡が取れていなければ情報の共有そのものができませんから、例えば犯罪を犯した人格がそのまま常時表面に出ていなければ「他の人格はなにが起きているのか、完全に把握することは困難なのかもしれません」
この様な状態の「いわば病人」に対して、刑罰による反省と言うのは非常に無理があるのではないでしょうか…

そして刑が執行されたとしても「本人が(特に犯罪を犯した人格が)反省しているとはとても思えません」し、執行時には「苦痛に耐えるためだけに存在する人格が表面に出ている」事が予想されている為に、死刑と云う刑罰そのものが「本人にとっては全く意味を成さない」状況も存在しえると思います。


実際、この例だけでなく、例えば福岡事件のような冤罪を疑わせる事例だったり、現在進行中の再審請求の事例(名張毒ぶどう酒事件・島田事件など)等も死刑執行については(私個人としては)はっきりと反対したいと思いますし、またオウム松本死刑囚のように「執行することで殉教者、もしくは英雄となれる事例」についても死刑の執行には非常に疑問を持っています。

殺人などの犯罪に対する刑罰は、犯罪を犯した当人の反省と謝罪を引き出せない限り、加害者としての責任を全うしたとは言えないと個人的には考えていますが…社会全体が「殺人者は無条件に吊るせ」と云う風潮にある現在、非常に嫌な雰囲気をかもし出していると思うのですが…


本来的に、犯罪の加害者と被害者(もしくは被害者遺族)の人権などは全く別の問題だと私は考えていますし、被害者(もしくは被害者遺族)の報復感情を満たすだけの厳罰化にははっきりいって反対です。
そのような社会構造では、おそらく凶悪犯罪は減ることは無いでしょうし、また犯罪被害者(もしくは被害者遺族)の権利として厳罰を主張する社会と言うのは非常に危うい社会だと思います。

被害者の保証や精神面のケア等は、本来社会秩序維持のためのコストとして認められるべきものであるにもかかわらず、この国にはそのような考え方の方は非常に少ないような気もしますし、また厳罰化によっていらないコストもかかっている気もするのですが(困)

さらに、刑罰を科する意味の無い犯罪事例についても裁判所の判断がおかしな事例があるようですし、冤罪も比較的多いシステム構造が存在する日本において、死刑の判決はともかく、一時的にでも「死刑の執行をやめて、さらに本当に死刑と云う刑罰が有効なのであるのかどうか」考える時期に来ているのではないでしょうか。



…かなり乱雑な文章になってしまい、すみません
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2008.07.10 Thu l 司法みたいなもの l COM(0) TB(3) l top ▲

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